ウッドデッキ体験談(ハードウッドによる)

ウッドデッキを製作した人の体験談、小さな失敗、意見などを掲載していきます。

2018年10月

ウリンを利用したキットデッキのりご紹介です。手摺りの支柱が立っていて、どのように留めているか不思議でしょうけど、下からボルトで引っ張っています。当社の特許工法で、金物で取り付けるより強度があり、金物が見えません。お客様のは茨城県 Tさんですが、感想を掲載します。
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束石は注文時点で仮設置してありましたので材料到着後は水平だけ確かめてすぐに組み立てを開始しました。
下穴を十分にあけるなど慎重に施工したことと、サッシとの取り合いで鼻隠しの端部を切り落としたりの作業がありましたが組み立てマニュアルもわかりやすく特に問題なく施工できました。
インパクトはアドバイスを参考に思い切って135kNのものを購入しました。途中で片側の四角ビットが欠けましたが残ったビットで最後まで大丈夫でした。
一人で全て施工しましたが最後のサンドペーパーがけと並行して自作した階段(レッドシダー)まで含めて所要時間は1.5日です。出来映えには大変満足しています。
特にウリンの質感と木肌はすばらしくレッドシダーの階段を作りながら両者を比べることになりましたがその差は歴然です。

設置場所/長野県 Mさんの体験談です。材質はプラジル産のアマジンジャラ(マルニカラ)です。
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1月にウッドデッキ設置を思いつき、インターネットでいろいろ探していました。
当初は、ユニット式の中国製や人工木も考えましたが、中国製の茶地な安物では耐久性がなくメンテナンス費用が掛かると判断しました。人工木のものは近所のお宅の庭先にありましたが、雪の重さか日差しのせいか変形しているありさまです。
今回はパーゴラの替わりにテラス屋根を付け、その下に設置することとしたためサイズ的に座りの良いアマゾンシャラにしました。
メールや電話で相談させていただき、こちらの要望にジャストフィットしたものを買うことができたと思っています。製作にあたっては材質が重くて・硬く大変でしたが、取説が十分だったため、失敗なく短時間で出来上がりました。
今回は普通束タイプとしたため基礎の水平配置が大変でしたが、写真のような水盛り測定器を作成して利用した結果、比較的簡単に水平が出ました。 
今後はステップをつけるなど少し手を加えていきたいと思っています。
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大阪府 Dさんの体験談

●購入まで
 2年前に建てた家に、ささやかながら庭のスペースを設けました。 新築当初は、砂利を敷いただけのスペースでしたが、少しずつ、少しずつ、花壇を作ったり、樹を植えたりして、充実した庭に向けて活動しています。この春の課題は、ウッドデッキです。  インターネットで探してみると、ウッドデッキのキットを出しているメーカーがいろいろある中、中川木材産業さんのものが、種類やサイズがいろいろあって我が家のニーズに合ってそう。たまたま、中川木材さんの事務所がうちの近所なので、家内と見学に行ってみました。  事務所には、各種ウッドデッキの展示スペースがあり、係員の方から、実物を見せてもらいながら、丁寧な説明を受けました。メインテナンスの面から「ハードタイプ」を薦められましたが、加工性と金額の面で、うーん。とりあえず、「Webタイプ」と「ハードタイプ」の両方で見積もりをお願いしました。  数日後、中川木材さんからe-mailで見積もりが来ました。家内とよく相談し、また、中川木材さんと何度もメールで相談して、やはりメインテナンス面を重視して、「ハードタイプ」で発注しました。
●1日目
 材料が到着してから、休みのたびに雨が降り、なかなか作業が始められません。やっと午後から晴れた休日があったので、作業を開始しました。  まずは、基礎工事です。所定の位置に束石を並べます。この、基礎工事が一番難しく、時間がかかります。きっちりと水平を取らないと、まともなものは出来上がらないので、気を遣います。水準器を使って、束石自身の水平も取り、かつ、すべての束石が同一水平面に無ければなりません。束石同士の間に大引を渡し、水準器で何度も水平を確かめ、工事します。6つの束石を設置するだけで、3時間かかりました。  プロの仕事だと、束石はモルタルで固定するのでしょうが、「後で調整が必要になりますよ」という中川木材さんのアドバイスに従って、地面を少し掘って載せるだけにしました。これは大正解で、早速、束と大引を乗せる段階で、水平を取り直すことに。水平に関しては、慎重の上にも慎重でなければなりません。  その後、束と大引を乗せて、金具で固定しました。ここはインパクトドライバーの出番です。工具さえあれば、この辺の作業は簡単に進みます。  ここで日没、終了。
●2日目
 休日と言っても、時間がフルには自由にならない悲しさ。でも、土曜日の午前中少しだけ時間があったので、床板の両端2枚を貼りました。所定の位置に置いて、対角線の長さを測ります。中川木材さんのマニュアルによると、2本の対角線が同じ長さであれば、直角が確保できているということ。なるほど。  時間がなかったのと、インパクトドライバーのバッテリーが切れてしまったので、この日はここまで。所要1時間。
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●3日目
 翌日の日曜の夕方から、残りの床板を貼りました。予めバッテリーをフル充電しておくと、硬いウリン材でも気持ちよく作業できます(^^)。所要1時間。
●4日目
 休みのたびに雨が降るので、なかなか作業が進みません。  やっと晴れた日曜日、午後の時間を利用して、鼻隠しを取り付け。続いて、手摺り用の支柱を立てました。床板に12φの穴をあけるのに、うちの非力なインパクトドライバーで大丈夫かと心配でしたが、さすがに電動工具。満充電で挑めばOK。支柱にはあらかじめナットを差し込む穴が開けてあり、ここにガイドを利用してナットを差し込み、ねじを取り付けます。これを床板に開けた12φの穴に通し、床下からナットで締めます。4本の支柱を立てたら、笠木(手摺りのてっぺんの板)をビス止め。横板を下から順に取り付けていきます。このとき、床板と横板、また、横板同士の間隔を一定に保つために、高さ50mmのスペーサを挟みながら作業するのですが、結果は写真でごらんのように、ばっちり水平で等間隔です。スペーサさまさまです(^^)。  この日は横板を一面だけ取り付けたところで、バッテリー切れのため作業終了。所要2時間。
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●5日目
 たまたま休みの火曜日、昨夜からの雨も朝には止み、昼前から作業開始。まずは残った一面の横板を取り付けます。所要1時間。ここで、昼食とバッテリーの充電をかねて一旦休憩。  あとは、ロングステップの設置です。まずは基礎工事(束石)から。これがまた、水平をとるのに手間と時間がかかります。基礎工事さえできれば、大引を乗せて、ステップ本体を乗せ、ビス止め。さらに前と左右に鼻隠しを取り付けて、完成まで一気呵成に進みました。所要3時間。  暖かくなったら、キャンプ用の椅子を持ち出して、花を眺めながらビールを飲みたいものです。
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●総括
 作業途中で常に感じたのは、何と組みやすく、よくできたキットだろうということです。素人が組む以上、どれだけ注意しても誤差が出るのは避けられません。でも、ある段階で少々誤差が出ても(それが致命的なものでない限り)、次の段階でその誤差が引きずらないよう、うまく設計されています。おかげで、安心して組むことができました。  自分で組むことによって愛着もわき、また、将来のメインテナンスの際も、構造がわかっているので、やりやすいでしょう。よい買い物をしたと思います。  総所要時間は、基礎工事を含めて、のべ11時間でした。土木の技術があったり、木工の得意な方なら、もっと短時間で組むことができると思います。

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今日は木の日です。「木」を分解すると十と八になることから、この日が選ばれました。
世の常ですが、○○記念日や姉妹都市など、決めた当初はいろんなイベントが各地で行われますが、その後は尻すぼみになるようですね。。
この日こそ私たち木の業界は会社自らが、出来る範囲で木の良さや、自分たちの主張を発信したらといいのにと思います。
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最近の2つの話題、①ブロック塀の危険さ、②プラスチックの環境汚染があります。この機会に木に関係している者として二つの事を訴えます。
①木の塀は軽いのでたとえ倒れてもブロック程の危険はありません。一般の方が思っている以上に耐久性があります。寿命が尽きても環境負荷を与えません。また間伐材などを利用すれは最高のエコ素材で、CO2の固定化に役立ちます。(残った木が生長家庭でCO2を固定化するので)
②最近流行の人工木材(樹脂木、再生木)はエコと言われていますが、実際は普通ゴミとしては処理できないものがほとんどです。
環境という面から考えると本当のエコロジーとは言えないと思います。適切な計画であれば木は完全に循環できる素材で、完璧な素材と言っていいでしょう、今のところ他のどんな素材よりも優れています。

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